特に知らんでもいいストーリー

団地内の「お山の広場」で、平日の昼間だというのに少年がぼーっと突っ立っている。
近所の中学校の制服を着た少年は、他人より頭が良い故に学校に行く気にはなれず、
他人より頭が良い故に家に閉じこもっている訳にもいかず、暇を持て余していた。

そんな少年に声をかける一人の団地妻の姿があった。

「少年、学校に行かなくていいのか?」
「そういうおばさんこそ、旦那の稼ぎに任せて働かなくていいの?」
「む、お姉さんは働いているぞ。昼間から暇と性欲を持て余したジジイ共のために、
団地内のどこへでも駆けつける団地ヘルス妻だ」
「なにそれ。それなら、ジジイ共のもとへ失せろよ」
「まあまあ、そんなこと言うなって。ジジイの相手も休憩なしではヤッてけないんだぜ」
「だからって、若い男子にウザがらみされるのも困るんですけど」
「少年、暇だろう。お姉さんの話し相手にならないか。ほら、アイスも買ってやるから」

そう言うと団地妻は側にあるピーコックストアを指さす。
程なくして棒付きのガリガリ君を手にした少年と団地妻がストアから出てきた。

「おばさん、いくら何でも中学生ナメすぎじゃない? 僕はダッツが食べたかったんだけど」
「ガリガリ君もさっぱりしていて良いだろう。団地妻の経済力をナメるなよ」
「で、本題は何だよ。中学生に話し相手になって欲しいくらいには、話したいことがあるんだろ」
「ふふ……もちろんあるさ。とっておきの話がな」

「……少年、君は人生の中で【本当に面白い創作】を味わったことがあるか?」

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